レンタカー保険・補償制度の内容・加入の必要性について
レンタカー利用の際に心配なのは、やはり万が一事故を起こしてしまった時のこと。
ではレンタカーにはどのような保険制度があるのでしょうか。
また保険加入は必ず必要なのか?
こちらの記事ではレンタカーにおける保険・補償制度を、レンタカー利用初心者の方にもわかりやくご紹介いたします!
1.レンタカー利用における、保険
実はレンタカー会社の販売額には、既に一定の保険料が含まれております。
よって万一事故が起きた場合には、規定の補償限度額の範囲で補償してくれます。
(補償内容は各レンタカー会社によって異なります。)
以下に例として、日産レンタカーの保険を記載します。
補償内容 | 補償額 | 免責額 |
---|---|---|
対人補償 (1名限度額) | 無制限 (自動車損害賠償責任保険3,000万円を含む) |
なし |
対物補償 (1事故当り) | 2,000万円 | 50,000円 |
車両補償 (1事故当り) | 車両時価額 | 50,000円、但しマイクロバス・1ナンバーのトラックは100,000円 (レッカー費用等含まず) |
人身傷害補償 (1名限度額) | 3,000万円 | なし |
2.免責補償制度とは?その必要性
予約プラン選択の際に、免責補償込!などの文言をご覧になることがよくあるかと思います。ではこの“免責補償”とはいったい何なのでしょうか?
ずばり、免責補償制度とは、上記に赤字でしめしている部分の支払いを免除してくれる制度なのです。
※初心者の方は免責補償に加入できない場合があります。詳しくは【初心者でもレンタカーは借りられる!利用条件や制限について】をご確認下さい。
そもそも免責額とは、事故があった際に、レンタカー会社で提供している保険でカバーされない、お客様の自己負担分のことを指します。
上記の日産レンタカーの場合、対物補償と車両保険の赤字部分が保険枠外の、免責額ということになります。
ですので、日産レンタカーの利用の際に免責補償制度に加入されると、万一の時に、対物補償と車両保険の免責額の支払いが必要なくなるということになります。
(免責内容は各レンタカー会社によって異なります。)
では、実際に利用者のどのくらいの割合が免責補償制度に加入しているのでしょうか。当サイトの免責補償に入る利用者の割合は、予約の時点で7割程度。貸出の際に現地で免責補償に入る方を含めると、なんと9割以上が免責補償に加入しております。
では、なぜみなさん免責補償に入るのでしょうか。
① 未知の道路で走行することが多い。
② 乗り慣れていない車の運転。
③ 万が一事故を起こした際にも、追加で料金を払わなくて済む(例外あり※)
※レンタカー会社が加入している保険の補償限度額を超えるような事故を起こした場合、規定の補償限度額を超える損害はお客様のご負担となります。
3. ノン・オペレーションチャージ(NOC)とは?
免責補償制度と同じようによく目にするのが、ノン・オペレーションチャージです。 英語表記の頭文字をとって、“NOC”とも表現されます。
ここで注意していただきたいことが1点!
実はノンオペレーションチャージは上記の保険・免責補償制度とは別物なのです!
つまり、免責補償制度に加入していても、ノン・オペレーションチャージが免除になるということではありません!
ノン・オペレーションチャージとは、事故を起こし、車両の修理が必要な場合、その車体の修理期間中の休業補償の一部としてレンタカー会社が利用者に申し受ける補償金のことを指します。
日産レンタカー ノン・オペレーションチャージ
予定の店舗に車両が返還された場合(自走可能) | 20,000円 |
---|---|
その他上記以外の場合 | 50,000円 |
※補償金額、内容はレンタカー会社によって異なります。
レンタカー会社によれば、ノンオペレーションチャージの免除を含む補償プランを提供している場合がございます。【例】日産レンタカー/ NOCサポートプラン
しかし、そのようなプランが無い場合もあり、その場合は事故を起こした利用者が一定の金額を補償することになります。
4.レンタカー保険・補償制度における3つのパターン
最後に、実際に事故が起こった際、上記で紹介した補償制度、補償プランに加入する/しないでどのような違いがあるのかを以下の3つのパターンに分けてご紹介します!
【例】日産レンタカー、コンパクトカー利用のお客様 車両の状態:自走不可能
(1)料金に含まれている保険のみ
自己負担金として、対物免責額50,000円と車両免責額50,000円が発生します。
また、ノン・オペレーションチャージとして、50,000円発生します。
よって、計150,000円がお客様負担となります。
(2)免責補償に加入
対物免責額50,000円と車両免責額50,000円は免除されますが、
ノン・オペレーションチャージとして、50,000円発生します。
よって、計50,000円がお客様負担となります。
(3)免責補償に加えて、NOCをカバーする制度にも加入
対物免責額50,000円と車両免責額50,000円は免除され
ノン・オペレーションチャージ50,000円も免除されます
いかがでしたでしょうか?
保険・補償制度の内容をよく理解した上で、ご自身のご希望に合ったものをお選びください。
(レンタカー会社によれば、元から免責補償込の場合もございますので、ご注意ください。)
レンタカーの保険のことでお悩みの方に、ご参考いただけると幸いです。